[2009.3.17] -[議会報告]
平成21年1月27日に提出された「平成19年度分 事務事業評価報告書」には、福祉巡回バス(ゆうゆうバス)について、「バスの台数を減らし効率化を上げるなどの経費縮小の検討を」「今後の存続を市として検討」としています。
日本共産党は、「ゆうゆうバスは廃止でなく、拡充こそ必要」と要求しました。
【質問】高齢者や障がい者等の外出を支援する「ゆうゆうバス」は、交野市のすぐれた施策である。ゆうゆうバスの年度別の利用者はいくらか。
【答弁】平成17年度が約14万2千人、18年度が約15万2千人、19年度が約16万人である。
【質問】利用者は毎年8千人から1万人づつ増えている。ゆうゆうバスの停留所を増やしてほしいと要望が出されている地域はどこか。
【答弁】星田北、星田山手、星田9丁目、幾野6丁目、私市山手、私部西、東倉治の7ヶ所から聞いている。
【質問】市民から要望の強いゆうゆうバスは、これからの高齢化社会において、また、障がい者が増えている状況のもと、さらに充実、増便が求められている。ところが平成19年度分事務事業評価報告書は、担当部の「長期的に持続可能な福祉輸送サービスについて継続検討」との評価を、外部評価委員会が「バスの台数を減らし効率化を上げるなどの経費縮小の検討」、また市は「今後の存続を検討」としている。市民の要望からかけ離れた見解がなぜ出されたのか。
【答弁】財政健全化担当において、市の事務事業の見直しを行うため、財政健全化の推進を行っていく組織が構成され、その結果、2次評価を経て、外部評価委員会による3次評価を受けたものである。市の財政状況等を考慮すれば、検討すべき事項であると考える。
【質問】高齢者や障がい者の外出支援において、自宅から近い所に停留所があることが望まれる。マイクロバスであるゆうゆうバスの増便こそが、一番適切と考えるがどうか。
【答弁】市の危機的財政状況、ゆうゆうバスの現状等を見据え、検討を行っていく。
【要望】財政問題からの検討でなく、何が市民に必要なのか、しっかり理念・考え方を持つべきである。ゆうゆうバスこそ市の誇れる施策であり、廃止でなく拡充を求める。
福祉巡回バス(ゆうゆうバス)
(1)1次評価(所管部・課)
長期的に持続可能な福祉輸送サービスについて継続検討
(2)2次評価(財政健全化推進チーム)
老人や障がい者に対する福祉施策に係る費用の増加が見込まれる中、廃止に向けて検討。若しくは、本来の目的は、ゆうゆうセンター等の利用者の交通手段であることを踏まえ、目的外の一般の利用者を除外し、路線を見直し効率化を図る等の検討が必要である。
(3)3次評価(外部評価委員会―8人で構成)
福祉巡回バスについて、高齢者、障がい者、妊産婦など、弱者と呼ばれる人達のために運用がされてきた事を考えると、いきなり廃止は難しいが、京阪バスの路線問題や市の財政状況を考えると、効率化を図る必要があり、バスの台数を減らし効率化を上げるなどの経費縮小の検討をする必要がある。当初の導入意図とは違い、現在は市民の利便性で利用されている。もう一度概念をしっかりすること。
(4)3次評価への対応(財政健全化推進本部―市長・各部長など15名で構成)
福祉巡回バスについては、本来の事業目的に立ち返り、今後の存続を市として検討します。