[2009.3.26] -[議会報告]
国は、公費負担で14回程度の妊婦健診を実施するように自治体への財政措置を行っています。交野市でも4月から、妊婦健診の助成回数が2回から10回に増やされます。中上議員はさらに、子育て世代の負担軽減のため無料で妊婦健診を実施するように求めました。
日本共産党はこれまで、妊婦健診は公費負担で実施するよう求めてきました。
国は、昨年の妊婦健診5回分の公費負担の財政支援に続き、2008年度の補正予算では9回分を拡充し、14回分の財政措置を自治体に行いました。
交野市は、「妊婦に対する経済的な負担軽減と必要な健診の受診に向け、これまでの前期と後期あわせて2回分1万2千円の助成を、10回に拡充して2万5千円に増額、また、里帰り出産など他府県で妊婦健診を受けた場合の『償還払い』制度や助産所での健診も助成対象とする」ことにしました。
4月から市は、妊婦健診の助成を拡充しますが国や府の財政支援が拡充されるため、市の負担額はH20年度と比べてもわずか59万円の増額にすぎません。
日本共産党は、国が望ましいとする14回程度の妊婦健診については、市が公費負担すべきだと考えます。
国が、妊婦健診の14回公費負担をすすめているのは、飛び込みでの出産のリスクが高いことや受診によって3割の異常が発見されたことなどが背景にあります。
妊婦健診の総費用は9万円から10万円が必要と言われていますが、2万5千円の助成では7万5千円が自己負担となります。受診を高めるためにも、又、子育て世代の負担軽減として全額健診費用を助成すべきです。
今、若い世代の収入はこの不況でさらに減っています。「お金の心配がなく安心して出産ができるようにして欲しい」と、公費負担での妊婦健診を望む声は切実です。
*1枚の妊婦健診受診券で2,500円分、10枚で25,000円の健診費用が助成されることになります。1回の健診で使える受診券は初回を除き、1枚限りとなっています。