[2009.6.25] -[政策と実績・くらし・福祉・議会報告]
星田駅前で、市の条例に違反するパチンコ店の建設工事がすすめられています。
日本共産党のさらがいふみ議員は、これまでの経過、今後の市の対応などについて質問しました。
【質問】交野市の風俗営業に関する現条例が制定された目的は。
【答弁】昭和63年、交野初のパチンコ店が問題となるなか、風俗店の進出をくいとめ、環境の保全をはかるため、条例を制定した。
【質問】以後20年間、この条例が、交野の住環境を守ってきた。しかし近年、他市でも市条例の違反が増えている背景は。
【答弁】平成14年、宝塚市が条例違反のパチンコ店工事差し止めを求めた裁判で、最高裁は、「地方自治体が行政上の義務の実行を求める訴訟は、法律に特別の規定がなければ起こせない」との判決を下した。
【要望】この判決は、独自の条例でまちづくりをすすめる全国の自治体にとって、大問題である。市として、地方自治体の条例の実効性が確保されるよう、国の法律や府条例の整備を求めるべきである。
【質問】市は、昨年1月に、建築主からパチンコ店への計画変更の申し出を受けていた。なぜ、工事の直前まで、議会や市民に計画を知らせなかったのか。
【答弁】本当にパチンコ店を建築するのか確認できない状態だった。市としては、適正な時期に情報を提供したと考えている。
【意見】府の建築確認が下りた2月2日、遅くても建築主に改善勧告書を出した4月30日の時点で、議会や市民に報告するべきだったと考える。市民とともに交野の環境を守っていく市長の姿勢が求められている。
【質問】パチンコ店の営業を許可する大阪府公安委員会に、営業を許可しないよう要請しているのか。
【答弁】公安委員会には、これまでも慎重な判断をお願いしてきたが、さらに要請を続けていく。
【質問】条例の罰則規定に基づいて告発する考えは。
【答弁】顧問弁護士と相談して、適切に対応したい。
【要望】市と議会、市民が一体となり、建設・営業の中止に向けて、可能な手立てを尽くしてほしい。