[2009.6.25] -[政策と実績・くらし・福祉・議会報告]
6月議会の一般質問(6/18~6/22)では、交野市財政健全化緊急プランの提言、ゆうゆうバスの廃止問題、また、パチンコ店建設問題など、市政の多くの問題が議論されました。また、障がい者団体の方をはじめ、連日多数の市民の方が傍聴に来られました。
さかの光雄議員が取り上げた「ゆうゆうバスの存続を」の質問の要旨を紹介します。
ゆうゆうバスは、H4年に「高齢者・障がい者・妊婦などの市民が、ゆうゆうセンターを利用する目的」でスタートしました。路線の拡大、バス停の拡充の要望がたくさん寄せられ、現在は3コース・27便が運行されています。乗客数も毎年8千人~1万人づつ増加し、H20年度には約17万人が利用する状況になっています。
現在ゆうゆうバスの目的は、「ゆうゆうセンターを含め、高齢者や障がい者の外出を支援する」に変わってきています。
【質問】財政健全化プランの地域説明会では、「ゆうゆうバスを廃止されたら、外出できなくなる。廃止しないでほしい」との意見がたくさん出された。同プランは、「障がい者や高齢者の外出支援等に配慮しつつ廃止します」としているが、どのように配慮するのか。
【答弁】ゆうゆうセンターを利用する移動困難者に、タクシー支援を考えている。また、バス路線のバスカードの支援でいければと考えている。
【意見】タクシー補助1回600円とすれば、年間10万人が利用すれば6000万円になり、いまの経費2800万円よりはるかに高くなる。また、市内には福祉タクシーは7台しかない。現在の路線バスでは、ゆうゆうバスの代替とはならない。
【質問】今年1月の事務事業報告書は「ゆうゆうバスの今後の存続を市として検討します」としていた。また、3月議会で私の質問に対し「市民的な議論を踏まえて検討したい」と答弁した。「廃止します」とのプランを出すまでに、議論をおこなったのか。
【答弁】財政健全化推進室でプランを決めた。市としての検討は行っていない。
【質問】市長に聞きたい。市としての検討、市民的な議論を行う必要があるが、どう考えているのか。
【市長答弁】いま色々な意見をいただいている。高齢化社会の中で将来の地域公共交通をどうしていくのか、京阪バスとも議論し、議員・市民から意見をいただきながら、私も勉強していきたい。
【要望】障がい者や高齢者の参加のもとで再検討し、ゆうゆうバスを存続させ、さらに充実させることを求める。市が高齢者や障がい者を大切にした町づくりをおこなうことを要望する。