[2009.9.8] -[政策と実績・くらし・福祉・議会報告]
交野市は9月2日に開催された市議会全員協議会にて、財政健全化計画案を提案し、説明を行いました。
市は、財政健全化推進室が5月に公表した「財政健全化緊急プランの提言」のほぼ全ての内容を市の案とし、市民に福祉の切り下げ・負担増を押し付けようとしています。
ゆうゆうバスは、高齢者や障がい者などの外出支援として、毎年利用者が増え、これから高齢化社会をむかえる中で、さらに利用増が見込まれています。交野の優れた福祉施策となっています。しかし市は、財政健全化との名目で便数を大幅に削減しようとしています。今回の提案は次のとおりです。
■運行形態
*運行コース
現在の3コースから2コースに削減する。
*運行日
現在の毎日運行から、運行日を月~金曜日とし、土・日・祝日を運休とする。
*運行時間
現在の始発8時を8時30分にとする。1回の運行時間を現在の40分~50分を60分~70分に延長する。
■利用対象者
*65歳以上の高齢者
*身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳保持者
*その他市長が認めた者(妊婦など)
■変更時期
平成22年9月1日より
■登録手数料の徴収等の検討
乗車パス発行に伴う登録手数料の徴収や広告収入、寄付等の検討を行う。
■運行コース検討委員会の設置
障がい者団体や高齢者団体で委員会を設置し、コース・バス停の検討を行う。
■経費削減額
年間2800万円の経費を1000万円削減。
市財政健全化推進室は5月に、ゆうゆうバスについて「障がい者や高齢者の外出支援等に配慮しつつ廃止します」としていました。しかし、市は、「外出支援等に配慮」や「ゆうゆうバスに代わる案」の検討を行わず、今回の削減案を提案してきました。便数を大幅削減するために、廃止のアドバルーンを上げたものと推測されます。