[2009.11.26] -[政策と実績・くらし・福祉・議会報告]
交野市は、11月20日に開かれた市議会全員協議会に、「第2次・交野市財政健全化計画」を策定したことを報告しました。
1ヶ月間のパブリックコメント(市民意見募集)には、131人から250件の意見が寄せられました。しかし市は、市民意見を無視し、ゆうゆうバスの削減などを含む福祉切り下げを修正せず、「計画案」をそのまま「計画」としました。
市は、福祉切り下げの「財政健全化計画(案)」をそのまま正式な「計画」としました。しかし、『計画』の個々の事業について、市議会の議決はこれからとなります。市は12月議会に、「障がい者の入院時食事補助の廃止」「ひとり親家庭医療費助成の見直し」「し尿汲み取り料値上げ」「敬老金の廃止」などの条例改定を提出します。
ゆうゆうバスの削減など条例で定めていない事案は、3月議会の予算審議の中で議論となります。日本共産党は、福祉切り下げ・市民負担増加に反対する立場で、議会で議論していきます。
意見募集(パブリックコメント)に寄せられた市民の意見より
ゆうゆうバス(1台削減、土日祝運休)
●バスを1日3便から2便に削減するのは、私達障がい者がゆうゆうセンターに行くのが不便になり、土曜、日曜、祝日の運行がなくなると、障がい者の会合も出来なくなり、障がい者や高齢者が活動がやりにくくなる一方です。
●要介護者、弱者にとって、交野市の誇れる施策で、利用者も多いバス。増便が望まれるのに、減便とはどういうことか。
●障がい者の入院時の食事補助は、その立場におかれている方々しかわからない恩恵を受け、喜ばれています。それらをバッサリ切り捨てる。そのやり方があまりにも露骨です。
●私も通院が長いです。誰でも入院はしたくない。食事の補助はわずかな金額です。今は長期入院は出来ません。ここまで行政はするのかと感じますね。福祉はないです。
●高齢者が健康で安心してくらせる様に、死亡原因第一位の“がん”を早期発見で減少させるため、年間約276万円の予算を削ることなく、市民の生命を大切にする市政を貫いてください。
●ガンの早期発見のため検診を有料化すれば、健診をしないで悪くなってからガンが発見され治療費がかさみます。交野市の国保からの負担がますます多くなると思います。
●持ち家でも住宅ローンや固定資産税の支払いがあり、認定を厳しくするのは問題です。不況の影響が若い世帯の家計で深刻な今、むしろ制度の拡充が求められています。
●就学援助金として、小・中学生のいる低所得家庭には、大切な援助だと思います。基準、金の切り下げは止めて明るい交野の学生に進んでいけるように。
今の時代、家計も余裕がありません。他市の園に行ったからといって補助金をなくすのは間違ってると思います。不平等です。他市に比べると少ない補助金ですが助かっています。園の選択肢を狭めないで下さい。
交野市は斎場がなく他市の斎場を使用しなければならない。他市の人は2万円ですむのに、交野市は6万又は6.5万円ださなければならない。市として、1万2千円の補助をカットするのはおかしい。
本来他市と同様に2万円で出来るようにするのが、他市との不公平感をなくす事だと考えるが、当面は1万2千円の補助を続けるべきである。他市より劣っているものはどうするのですか。
枚方・寝屋川・大東・四条畷では、自然を活かした運営をされています。交野の地の利である自然を活かした施設を休止することには反対です。常設テントの改修が無理なら、日帰り施設としてBBQ(バーベキュー)だけでも出来る様に、市外の人も利用できる施設として存続を願います。「休止」となれば施設は傷み、再度使用したく思っても使用できなくなると思います。
計画案では、平成27年度に基金(積立金)を15億円以上残すとしています。しかし、自治体の収入は税金でまかなわれており、基金に積み立てるのではなく、市民サービスに使うべきです。平成28年度以降は、財政圧迫の要因のひとつである「いきいきランドの借金返済」は大きく減少します。15億円以上残さなくても財政上問題がありません。基金から4~5億円を使用すれば、福祉切り下げ、市民負担増を行う必要はありません。
市の姿勢について
●財政健全化は弱者へしわよせされています。高齢者、障がい者、低所得者などへの切り捨てが提案されています。社会的弱者へのしわよせには反対です。
●住民意見が市政に反映される仕組みにして下さい。住民の意見を聞いたが参考にしますでは何もならない。