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  • ゆうゆうバスの3台運行をめざす日本共産党提案の「福祉バス条例案」

    [2010.3.30] -[議会報告]

    自民・公明・市民かがやきクラブ等が反対し、否決となる

    市は9月より、ゆうゆうバスを3台から2台に減らすことを決め、この内容を含む予算案を提案しました。この削減案に対し、日本共産党は3月議会に、現行通り3台で運行する内容の「福祉バス条例案」を提出しました。しかし、自民党・公明党・市民かがやきクラブ等は、3月26日の市議会本会議にて、3台運行に反対し、条例案を否決しました。賛成は、日本共産党3名(中上、坂野、皿海)と無会派1名(栗原)でした。

    障がい者団体から要望書が提出される中で

    3月議会には、「3台の運行を求める要望書」が、交野市身体障がい者福祉会、交野市精神障がい者家族の会・交野心の病と共に生きる市民の会・社会福祉法人心生会、大阪府視覚障害者福祉協会交野支部から、各議員に提出されました。また、1月には全日本年金者組合交野支部からも要望書が提出されていました。今回の多くの議員の対応は、障がい者や高齢者の願いに背を向けたものといえます。

    2台になれば、さらに移動が困難に

    市は、2月3日開催の「交野市外出支援バス検討会議」にて、2台に削減した具体的なコース案、運行時間などを示しました。具体案は、障がい者や高齢者の移動がさらに困難になる内容となっています。
    ①平成20年度で、郡津コースは約6万4千人、倉治コースは約4万5千人が乗車しています。この2コースを1コースにすれば、約11万人の乗車となり、今以上のバスへの積み残しがおこります。
    ②現在の運行時間は、郡津コース35分、倉治コース42分ですが、新コースは統合されて51分となります。星田コースは48分が新コースで58分となります。障害者、高齢者、妊婦、乳幼児などの利用者を考えると、コース時間の延長は身体的に厳しくなります。
    ③各コース1日9便が7便になります。そのために、行きは今までより早い便、帰りは今までより遅い便になります。
    ④私部8丁目、私市6丁目、星田西などのバス停がなくなる所もでてきます。
    ⑤日・祝日が運休となり、外出困難となります。

    ゆうゆうバスの削減、財政上の理由にはなりえない

    市は、財政が厳しいとの理由で、ゆうゆうバス削減を提案しました。しかし、市は財政健全化計画の最終年度の27年度に基金を15億円以上残す計画であり、ゆうゆうバスの27年度までの削減額は5500万円です。基金から5500万円を取り崩しても、財政上問題はありません。また、現在、ゆうゆうセンターといきいきランドの借金返済が年間約15億円ありますが、27年度には9億円に下がり、30年度には2億7千万円に下がります。同時に、ゆうゆうバスでの広告料、募金などで収入確保を検討すべきです。

    福祉バスの利用対象者はさらに拡大

    平成20年度には約17万人が利用するようになり、高齢者、障がい者および介護者、妊産婦などの方にとってなくてはならない交通手段、外出支援のゆうゆうバスとなっています。交野市の高齢者と障害者合計の人口は、平成20年で1万8902人ですが、平成27年には2万3586人に、25%増となります。ゆうゆうバスの利用者はますます増えてきます。

    日本共産党は、3台にもどす取り組みをつづけます

    中田市政の7年半の間に、交野の福祉水準が次から次に切下げられてきました。唯一誇れるのがゆうゆうバスでした。これも削減では、福祉が大きく落ち込みます。日本共産党は、高齢者や障害者などの外出支援のための福祉バスの3台維持のために、福祉の復活のために今後とも取り組んでいきます。今年9月5日は交野市長選挙です。