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  • 4市廃プラリサイクル施設

    [2008.11.20] -[政策と実績環境]

    TーVOC(総揮発性有機化合物)測定モニターの参考値を変更

    参考値を変えても住民の不安は解消されない

    参考値をはるかに超えるT-VOC

     北河内4市リサイクル施設では、施設から排出されるT-VOC(総揮発性有機化合物)とトルエンを連続測定し、施設正面のモニターで公表してきました。
     これまでT-VOCの「参考値は1400μg/・」(寝屋川市役所屋上の数値)と掲示されてきましたが、施設稼動後の最大値は25,480μg/・(平成20年4月8日)と、連日参考値を大きく上回り、環境や周辺住民の健康への影響が心配されてきました。


    参考値を150倍の数値に変更

    10月25日、4市リサイクル施設では、「基準値でもない一般大気中の値を参考値として掲示することにより、市民に不安を与えてきた」として、モニターの参考値の表示を変更しました。
     新しい表示では、T-VOCの参考値は「215,200μg/・」と、従来の154倍もの数値に変更されています。これは、本施設とは無関係の、印刷工場・塗装施設などについての大気汚染防止法に基づくもので、用途の違う基準値を示しても住民の不安は解消しません。
     T-VOCは、シックハウス症候群やぜんそく、光化学スモッグの原因物質になるといわれています。
     廃プラのリサイクルでは、百種類以上の化学物質や、未知の物質も排出され、法による基準は今のところありません。何よりも、実際に健康被害を訴えている周辺住民の健康調査をおこなうことが求められています。